大森チーム「核小体の新規機能の解明」
核小体は、どの真核生物の細胞にも明瞭にみられる最大の核内構造体です。核小体内ではrRNA遺伝子(rDNA)からのrRNAの転写、プロセシング、rRNAとリボソームタンパク質との会合が行われ、リボソーム合成の場となっている事が古くから知られています。
核小体は、酵母からヒトまですべての真核生物で観察されています。一方、真核生物と同様にrRNAを転写している原核生物では、核小体構造は認められません。このことから、真核生物の核小体にはrRNAの転写をはじめとしたリボソーム合成以外の機能があることが推測されます。実際に近年、核小体が細胞周期・エネルギー代謝の調節などの機能をもあわせ持つ多機能な器官であることが明らかとされてきています。
例えば、核小体タンパク質のいくつかは癌抑制タンパク質p53の制御を通じて細胞周期やアポトーシスの制御に関わることが報告されています。さらに、細胞のエネルギー消費が、核小体におけるrRNA転写調節を通じて制御されていることを私たちの研究室で解明しました(詳しくは、村山チームプロジェクトを参照)。このように核小体のリボソーム合成以外の機能が明らかとなりつつあります(図1)。
生化学的に単離した核小体のプロテオミクスによる解析から、核小体は少なくとも700種類のタンパク質を含むことが明らかとされました(図2、Andersen JS. , Nature, Vol. 433, p77)。その内訳をみると、RNAポリメラーゼの転写に関わるタンパク質やリボソームタンパク質以外にも、細胞周期、DNA修復関連タンパク質が核小体に局在していることが分かり、核小体の多様な機能が示唆されました。加えて核小体には、機能未知の新規タンパク質が100個以上存在していることが明らかとなり、核小体の更なる新規機能が存在するのではないかと期待されます。
本プロジェクトでは、RNA干渉法などの分子生物学的手法を活用し、核小体のこれまで知られていない新規機能の解明を目指して研究を行っています。
さらに詳しい研究内容については、こちらからお問い合わせください。
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核小体は、酵母からヒトまですべての真核生物で観察されています。一方、真核生物と同様にrRNAを転写している原核生物では、核小体構造は認められません。このことから、真核生物の核小体にはrRNAの転写をはじめとしたリボソーム合成以外の機能があることが推測されます。実際に近年、核小体が細胞周期・エネルギー代謝の調節などの機能をもあわせ持つ多機能な器官であることが明らかとされてきています。
例えば、核小体タンパク質のいくつかは癌抑制タンパク質p53の制御を通じて細胞周期やアポトーシスの制御に関わることが報告されています。さらに、細胞のエネルギー消費が、核小体におけるrRNA転写調節を通じて制御されていることを私たちの研究室で解明しました(詳しくは、村山チームプロジェクトを参照)。このように核小体のリボソーム合成以外の機能が明らかとなりつつあります(図1)。
本プロジェクトでは、RNA干渉法などの分子生物学的手法を活用し、核小体のこれまで知られていない新規機能の解明を目指して研究を行っています。
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